2019年12月18日

開催レポート 多世代まちづくりプロジェクト

多世代まちづくりプロジェクト2019コンペティションを2019年12月14日に行いました!
若者の柔軟なアイデアや行動力と、地域のまちづくり活動を実践する人たちが出会い、プロジェクトが加速することをめざして昨年から開催しています。
最初に、認知症にやさしいまちづくりを研究する、もしくはアイデアのある学生が、実践者たちと行いたいチャレンジについてプレゼンテーションしました。
その内容を受けて、審査員や会場から質問やアドバイスが飛び交う形で進行します。

◉認知症&大学生 SDGsチャレンジカフェ / ( 関西学院大学大学院 × オレンジカフェ )

・認知症の人と学生がダイレクトに接する場づくりをめざし、大学内に当事者がスタッフとして加わるチャレンジカフェを開催したい。フードロスとコラボしたお弁当の開発などから、認知症に無関心の若者たちが気づいてもらう機会をめざしたい。

◉認知症フレンドリー・カルタ・プロジェクト / ( 慶應義塾大学 × DFC魚沼事務局 )

・認知症の人それぞれが持つ暮らしの工夫などを言語化したカルタを作成したい。当事者インタビューからエピソードを抽出して、子どもから大人まで気軽に使えるツールに落とし込むことが目標。

◉上を向いて遊ぼう〜苺が私に逢いに来る〜 / ( 帝塚山大学 × DFC奈良事務局 )

・農家×高齢者×学生で移動農園を作りたい。外出が難しい高齢者に収穫の喜びを味わってもらう出張農園を、地元農家と高齢者施設・行政で連携し、つなぎ役を学生が担って地域の居場所づくりをめざしたい。

◉「最期までその人らしく生きる支援」の支援 / ( 慶應義塾大学 × DFC横浜事務局 )

・認知症の人を支援する人(介護家族や介護職)へのヒントを集めたカードの試作品が完成。全国のロールモデルとなる人へ取材して制作したものを、各地の関係者にワークショップ等で意見してもらい改良していきたい。

◆多世代まちづくりプロジェクト2019 表彰式
審査員、会場参加者がプレゼンを聞いて審査・投票。今回は、4つの賞が以下のプロジェクトに授与されました。

・優秀賞:認知症&大学生 SDGsチャレンジカフェ
 ⇨講評・会場意見:
学生らしいネーミングや計画が練られていて素晴らしい。学生を取り込める仕掛からワクワクする形で進みそうです。

・参加者賞:「最期までその人らしく生きる支援」の支援
 ⇨講評・会場意見:
日々の仕事で気づけるツールは貴重。結果的に、当事者のより良い人生につながるツールをめざしてバージョンアップしてほしい。

・フレンドシップ賞:認知症フレンドリー・カルタ・プロジェクト
 ⇨講評・会場意見:
自治会や施設、子どもと一緒のカルタ大会など、地域とコラボする形、全国大会などあれば楽しめますね。どんな人が使うのか、活用されるシーンを描けると、さらに良いのではないかと思います。

・浅井ゲルマニウム賞:上を向いて遊ぼう〜苺が私に逢いに来る〜
 ⇨講評・会場意見:
地域や農家との連携など新しい刺激を受けました。奈良の現地に行き、浅井ゲルマニウム研究所とコラボできることがあれば何かチャレンジしたいです。

参加者それぞれが学び合い、次に進むパワーを得る機会となりました。
地域の課題を一緒に考えて、多様なセクターと一緒に活動できるように、新しいチャレンジを進めていきましょう!

◆参加者アンケートより
・若い方たちの認知症への取り組みに感心しました。若い人の視点いいですね。
・もっと色んな学生に参加してもらえる機会になればいいなと思いました。
・講評にて、いろいろな気付きを得ることができました。当事者を中心に社会が変わることをし続けていきたいと思いました。
・色んな方にフィードバックもらえたこととまた頑張ろう!!と思え励みとなりました。
・プロジェクトの途中経過を知りたい。実践して、感じたこと、行き詰ったこと(すごく大事)、修正したことなど歓迎。



本コンペティションで学生が発表したプロジェクトは、学生と事務局が精一杯考え発表しました。
発表プロジェクトのアイディアをもとにした活動や事業化を考えている方は、認知症フレンドシップクラブまでご連絡をいただけましたら幸いです。
ご連絡は、お問合せフォームよりお願いいたします。