2010年12月06日
【報告】 認知症×アート セミナー (東京)
12月4日(土)、セミナー「先進プログラムに学ぶ 認知症×アートの可能性が」が開催されました。認知症ケアに携わる方々だけでなく、アートの関係者やボランティアの方など30名ほどが集まりました。
アーツ・アライブの林先生からは、ニューヨーク近代美術館MoMAで行っている認知症の人と家族のための美術館プログラムなどの報告と、実際に認知症の方などが参加してのアート鑑賞を行いました。美術についての知識を学ぶのではなく、目の前にある絵画を見た印象や気持ちをそれぞれ表現することで、みんなでコミュニケーションをとることができると思います。実際に、参加された認知症の方も、「美術について学ぶのではなく、素直に自分の気持ちを表現できること、周りの人とコミュニケーションをとれることがいいと思う」とおっしゃっていました。
ブンネ先生の音楽プログラムでは、誰でも演奏できる楽器を使っての即興のセッションを行いました。最初は、何をするのか怪訝な表情だったお年よりも、楽器に触れるうちに自然と笑顔になっていきました。
コミュニケーションの障害とも言われる認知症ですが、アートを通じて、コミュニケーションの本質が見えたように思います。フレンドシップクラブでは、認知症の人がやってみたいこと、楽しいことを応援する活動を続けていきたいと思っています。