2011年11月01日

RUN伴 寄付金使途のご報告

RUN TOMO-RROWにご参加、応援くださった皆様

7月のRUN TOMO-RROWでは、ご参加、応援を賜りましてありがとうございました。
ランナー、サポーターがあわせて171名、300人以上の方からご寄付をいただきました。
事前にご案内の通り、今回皆様から頂戴しました寄付金は、実施費用を除き、被災地の認知症の方の支援と、新たなフレンドシップクラブ事務局の立ち上げ支援に充てられます。今日は、そのご報告をさせていただければと思います。

会計作業の結果、今回の大会で、寄付金から費用を差し引きました収益金は、およそ50万円となりました。上記2つの目的に用いるため、被災地の認知症の方への支援に25万円、そして新たな事務局立ち上げ支援に25万円を充てます。被災地支援としては決して十分な金額ではないかもしれません。しかし、集まったお金には、参加された皆さん、そして寄付を集めてくださった方々の大切な思いが詰まっていますので、大切に支援先の人々へと届けたいと思います。

被災地支援に関しては、以下のような方針で支援先を選定しました。
● 支援する活動が、直接、認知症の方の生活に役立つものであること
● 支援する活動が、地域でモデル的なものであり、被災地や全国的へ波及することが期待されるもの
● 認知症フレンドシップクラブの理念に合致する活動であること

<支援先>
NPO法人地域ケア研究所(宮城県)
代表 蓬田 隆子(宮城県認知症グループホーム協議会 会長)

<支援内容>
(1)仙台市太白区のグループホーム型仮設住宅とその地区の地域活動
   畑を通じた交流促進を進めるための農機具購入
(2)被災された宮城県内のグループホームにおける健康管理への支援
   耳で測るタイプの体温計の購入(各事業所に1つ配布)

<概要>
仙台市太白区のグループホーム型仮設住宅には、津波により住んでいたグループホームが流されてしまった認知症の方15名が暮らしています。これまで築いてきた地域とのつながりも経たれてしまい、認知症の方が自分らしく暮らしていくのが難しい状況があります。NPO法人地域ケア研究所では、認知症の方たちが、仮設住宅に住む人々や地域の方たちとつながり、生きがいを持って暮せるよう、敷地内で畑作業をできるようにしたり、地区の趣味活動を応援する活動を行っています。今回の寄付金は、畑で使う農機具の購入に充てられます。

また、宮城県で被災されたグループホームの中には、健康管理のための器具が不足している事業所がまだ少なくありません。認知症の方が健康で、社会とつながりを持った暮らしを送ることができるよう、器具が不足している事業所向けに、体温計を購入し配布します。

今月には、事務局スタッフが現地へ入り、現地の様子や声もお伝えしたいと思います。

グループホーム型仮設住宅を紹介した神戸新聞記事
http://www.kobe-np.co.jp/rentoku/shakai/201109inochi/07.shtml

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フレンドシップクラブの新たな事務局立ち上げに関しては、現在立ち上げ準備中にエリアがいくつかありますので、どのように支援するかを検討中ですので、後日ご報告させていただきます。

認知症になっても安心して暮らせる町づくりの輪が、みなさん、一人一人のおかげで、また1つ広がりつつあります。本当にありがとうございました。今後も着実に歩みを続けたいと思いますので、引き続きご支援よろしくお願いいたします。