2017年04月12日

レポート:認知症地域ネットワークフォーラム関東ブロック in 横浜市

 

 

 

 

 

【レポート:認知症ネットワークフォーラムin横浜 】

関東フォーラムは、RUN伴の活動報告として、RUN伴当日以外にも、認知症の人の生活を一緒に楽しむ活動をする鎌倉市の活動や、地域のみんなでRUN伴を盛り上げる八王子市の発表から始まりました。

その後、当事者の方の座談会がスタート。RUN伴Tシャツを着て川崎市のプロモーション映像に出演した当事者の方の性格や人柄が伝わるエピソードから紹介され、個人の生き様を聞く講演会として、会場がグッと引き寄せられる雰囲気になりました。
座談会では、認知症と診断を受けた当時の苦しみや、周囲へ自分が認知症であるとカミングアウトできない苦悩。その後の、「隠す必要なんかない」と思えるようになってから自分の人生を取り戻すまで、赤裸々に語られる内容に、会場は吸い込まれるように聞き入りました。

座談会を受けて各グループにわかれたディスカッションでは、活発な意見交換が続き、参加者された方には介護や福祉以外の一般の方も多く、次のような意見がでました。
「RUN伴を知らずにこのイベントに参加したものの、RUN伴がマラソン大会ではなく、認知症の人が社会に出て行く機会を作る舞台だと知る事ができた」
「会社で地域貢献がテーマになり、このフォーラムに参加。初めて認知症の人の声を直接聞くことができて、新鮮な驚きがあった。実際に自分の仕事でできることや普段の生活の関わり方が具体的にイメージできた」

RUN伴や、このフォーラムがめざす、「まちづくり」の本当の意味が、認知症という暗いイメージの殻をやぶって、一緒に新しい社会を作っていくことなんだと、当事者の方の語りと、参加者のディスカッションで改めて浮かび上がり、みんなが同じ目標に向かう一体感のある場がうまれました。

フォーラム終了後も、参加者同士が積極的に情報交換を続け、この出会いを次につなげたいという前向きな熱気に包まれた今回。地域の人達が互いの声をじっくり聞き、信頼関係を作っていく時間の大切さを実感する機会となりました。