2016年02月28日

北陸フォーラム レポート

【認知症地域ネットワークフォーラム in 新潟 レポート】

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認知症当事者からのメッセージとして曽根勝さんご夫婦のお話から始まりました。
認知症と診断されたショックで6年もの間、自宅に引きこもり状態になった曽根勝さんは、家族や友人によって少しずつ自信を取り戻して外出できるようになったと話します。認知症になっても人のために何かやりたいという思いを周囲に伝えられたところ、とても喜ばれたことから、周囲に喜んでもらえるようなことがしたいと、自分から若年層認知症を社会へカミングアウトできたそうです。その後、自分と同じように認知症で苦しむ人の役に立ちたいと講演活動を積極的にこなしています。

その活動をサポートする下薗さんからも思いが語られました。
若年層認知症の人と一緒に行う「希望の灯り」という集いの場や、畑仕事を一緒にこなしている下薗さんは、「楽しいことで笑顔がうまれ、その記憶が認知症の人にも残っていく。認知症になっても楽しみを作れるかどうかは、周囲の環境によって改善できる」と日常を変えていくことのポイントが伝えられました。そして、曽根勝さん達と地元の飲み屋で楽しく交流する、”普通の暮らし”の大切さが語られました。

そのような話しを受けて、北陸のメンバーでは、自分達の地域で認知症の人が安心して、自分らしく暮らせるにはどんなことが大切か、それぞれ意見を紙に書いて見せあい、めざす方向性を確認することができました。
最後は、曽根勝さんがスキーを好んでいたこともあり、雪原に場所を移して想いのたけを叫ぶ試みも行い、北陸ならではの交流が深まりました。